’03FIAアジア・パシフィックラリー選手権第3戦 「ラリー北海道2003」観戦レポート2
やっぱりラリーは最高です!!
■ CMSC道北、楢山哲弘さんの観戦レポート
■ 9/12(金)Leg1
朝4:00に起床、西さんと待ち合わせて帯広方面へ向かう。最初の観戦ポイントが新得なので、直接SS1の観戦ポイントに向かいました。
林道の観戦ポイントはスタートから約300mのあたり。参戦している全ての車をみる事が出来るのが売りだそうです。鎌田豊選手、丹羽選手、大井選手・・・次々と走りぬけてゆくラリーカー達。最初なので、様子見なのか、それほど攻めている感じはなく、先行車が一番飛ばしていたように思えました。
これから始まるんだなあ・・と感慨にふけっていたその時、なんと鎌田豊選手の車が遅れているとの情報!!不安を胸に、北愛国のサービスパークに向かう。サービスパークで鎌田豊選手が、SS1で転倒との情報が入る。リタイヤとなったとの事。リタイヤは残念だが、鎌田豊選手が無事でなによりでした。
次の観戦ポイントは北愛国のサービスパークに隣接したスーパーSS(SS6)の観戦をしました。ジャンプポイントが2箇所設置されており、迫力のある走りが楽しめました。ゼッケン37の後、いよいよ丹羽さんだ!と待ち構えていた所、ゼッケン39番の車が走行。あれ?と思いましたが、結局そのままSSは終了。なんと丹羽さんもリタイヤしてしまったとの事です。残念でした。スーパーSS自体は自分が思っていたよりも楽しむ事ができました。
Leg1が終了し、夜、サービスパークに鎌田車が戻ってきました。思っていたほど酷い状態ではありませんでした。修理して、Leg2より、スーパーラリーで走るとの事です。修理がほぼ終了するのを見届け、宿に戻りました。
宿では、はるばる大阪から来たという3人組と知り合いになりました。ラリーを通じてもっと人の輪が増えるといいなと思います。
■ 9/13(土)Leg2
朝5:00起床。陸別へ向かいました。帯広から陸別までは100km弱。思っていたよりも遠く感じました。天候は雨。路面のコンディションは悪そうです。観戦ポイントは陸別のオフロードサーキット。奥の林道にも入って行く事が出来、今回最も良い観戦ポイントだったと思います。
ここで、SS8とSS12を観戦しました。当初はSS14の林道を観戦予定でしたが、SS10が濃霧の為、途中でキャンセルとなったので、リスクを避ける為に、陸別サーキットに残って観戦することにしました。
SS8で観戦したポイントはスタート後700mくらいの直角カーブでの観戦。長い直線からのコーナーであったのと、ラリーカーまで3mくらいのベストポイントで、大迫力の走りを堪能する事が出来ました。昨日リタイヤした鎌田豊選手の車も無事走り抜けてゆきましたが、丹羽選手はスーパーラリーでの復活も無く、戦列を後にした模様。時折強く降る雨で、びしょ濡れになりながらも、リヤを滑らせながら走り抜けていくラリーカー達に感動しました。
次のSSまでは、サービスが北愛国にある為、少々時間が開いたのですが、その間にラジコン飛行機のショーやバギーの走行などが楽しめました。バギーに普通の車のエンジンが載っているのを始めて知りました。
SS12で観戦したポイントは林の中を疾走するラリーカーを観戦する事が出来ました。トップの新井選手や奴田原選手の走りは凄い迫力でした。鎌田豊選手や大井選手もそれに負けないくらいの走りを披露してくれました。
この後、奴田原選手、田口(勝)選手がリタイヤとの情報が入りました。トップ近くで争っていただけに非常に残念でした。
夜、北愛国のサービスパークに戻りました。この日は鎌田豊選手、大井選手共に大きなダメージもなく、無事サービスが終了しました。
■ 9/14(日)Leg3
朝4:00起床。林道SS観戦の為のバスが出発する豊頃へ向かいました。観戦ポイントはSS15を選択しました。写真を見る限りでは観戦しやすそうでしたが、実際着いてみると、木が結構伸びていて見づらかったので、場所をちょくちょく変えながらの観戦となりました。
本日は昨日とはうって変わって晴れ、とても良い天気でした。風が強かったのですが、北海道特有のさわやかな気候で、景色もとても良く、その中を疾走するラリーカーはとても絵になりました。
午後からは北愛国のサービスパークに戻り、スーパーSSの観戦を行いました。強風の為、サービスパークの入場が制限されていました。日曜日という事もあり、観客はかなりの数に上っていたと思います。残す所SSはあと2つ!!SS18、SS19と続けての観戦となりました。今日はジャンプポイントを避けられないように柵が設けられており、その為に大ジャンプ続出となりました。鎌田豊選手も大井選手も、とてつもない大ジャンプを披露してくれました。中に乗っている人や車は大変だなあと思いましたが、観客的には迫力があって大満足。アクセル全開ですっとんでいく車達に感動すら覚えました。
とうとう表彰式になってしまいました。長かった3日間も終わりです。次々と表彰台に登ってゆく車達。その中で大井選手が見事完走し、女性クルーNo.1の賞を獲得!!出場全車のうち3分の1近くがリタイヤしてしまうという波乱のラリーとなった中の完走はとても素晴らしい事だと思います。鎌田豊選手はLeg2、Leg3と順調だっただけにLeg1が悔やまれましたが、来年リベンジしたいとおっしゃっていたので、期待したいと思います。丹羽選手には結局1度もお会いできず残念でしたが、これからも頑張って欲しいです。
とても素晴らしい3日間を過ごさせていただきました。ラリーが終わった今も思い起こしては感動にふけっています。やはりラリーは最高です。ラリー北海道に参加されたCMSC選手の皆様、大変お疲れさまでした。
(CMSC道北 楢山哲弘)
コメント