CMSC NEWS 2003.09.14

’03FIAアジア・パシフィックラリー選手権第3戦 「ラリー北海道2003」

~総合28位、N4クラス20位で完走~

大井こずゑ選手(CMSC群馬)/梶熊ひろ美選手(CMSC群馬)
 女性クルー賞優勝、N4クラス20位(総合28位)

 来年のWRC昇格がほぼ確定した’03FIAアジア・パシフィックラリー選手権第3戦「ラリー北海道2003」が、9月11日(木)~14日(日)北海道帯広市を中心に開催され、CMSCから3台(4名)が出場。大会初で今年唯一の女性のみのクルーとなったCMSC群馬の大井こずゑ選手/梶熊ひろ美選手(N4クラス:三菱ランサーエボリューションVIII)が、並み居る強豪に混じって大健闘をみせ、今年設けられた女性クルー賞で見事に1位を獲得し、総合28位(N4クラス20位)で完走を果たしました。

 9月11日夜のセレモニースタートからラリーが始まりました。翌12日第1レグは、出だしからCMSC選手にアクシデントが発生。地元CMSC道北の鎌田豊選手(三菱ランサーエボリューションVII)が最初のSS1で、橋の手前のS字でスピンし川に転落。怪我はなかったもののいきなりのリタイアとなりました。昨年総合12位、N4クラス8位のCMSC千葉の丹羽浩道選手(三菱ランサーエボリューションVII)は、SS4まで総合19位、N4クラス16位まで順位を上げてきていましたが、SS5にてメカニカルトラブルが発生。無念のリタイアを喫してしまいました。

大井こずゑ選手(CMSC群馬:右)と
梶熊ひろ美選手(同:左)は笑顔で
国際ラリーを満喫

 一方、大井こずゑ選手/梶熊ひろ美選手組は、スタート前に地元紙の取材で「お互いにラリー中怒鳴り合うこともあるけど、好きな三菱ランサーで2人で走るのは楽しい。とにかく完走したい。」と抱負を語っており、総合40位N4クラス29位とペースを守ってレグ1を終了しました。なお、第1レグにてリタイアとなってしまったCMSC道北の鎌田豊選手は、総合順位のつかない「スーパーラリー」というアジア・パシフィックラリー選手権規則により、第2レグからの再出走が認められることになりました。

大井/梶熊組(CMSC群馬)は快調に走行。

台風14号の影響で大雨となった第2レグでも順調に走行を続けるCMSC群馬の大井こずゑ選手/梶熊ひろ美選手組。大井選手は今年3月に他界した恩師、キャロッセ代表・加勢裕二氏の形見の腕時計をつけての出走。「先日亡くなった加勢さんの腕時計を身に付けて運転しているんです。危ない状況でも加勢さんが守ってくれている気がします」とニッコリ。

第2レグでは総合28位N4クラス21位にまで順位を上げました。スーパーラリーで再出走のCMSC道北の鎌田豊選手は、WRC出走の経験を垣間見せる走りでスーパーラリーで再出走車も含んだレグ2の順位で総合16位N4クラス12位と本来の実力を見せました。

 台風も逸れ快晴となった帯広地方、第3レグは日曜日とあって大勢の観客が訪れました。CMSC道北からはレグ1からCMSC選手の応援も兼ねて、2泊3日で観戦に訪れていた西健一・知春夫妻や楢山哲弘さんが最終日を迎えたCMSC選手への熱い声援を送るとともにWRCの雰囲気が早くも漂うラリーを真剣に見入ってました。
 2日間ペースを守ってきたCMSC群馬の大井こずゑ選手/梶熊ひろ美選手組。最後は最終SS出走前を前にしていささか緊張気味でありましたが、無事に3日間を走りきり多くの強豪選手を相手に大健闘をみせ、総合28位N4クラス20位で見事に完走を果たしました。

西健一・知春夫妻(CMSC道北:左、中)と
楢山哲弘さん(同:右)が観戦中

そして大会女性クルー賞1位という栄えある賞も受賞となりました。スーパーラリーで再出走のCMSC道北の鎌田豊選手は第3レグ、再出走車も含んだ順位で総合30位N4クラス23位という結果となりました。

 今回、WRC昇格の最終決定を待つのみとなった同大会は、国内外から注目を集めました。今後、今回出場した3選手に続く国際ラリーを目指すCMSC選手がたくさん現れることを期待したいですね!!

SS1でリタイア
スーパーラリー:レグ2-N4クラス12位(総合16位)
スーパーラリー:レグ3-N4クラス23位(総合30位)
SS5でリタイア

■「ラリー北海道2003」西健一・知春夫妻の観戦レポートへ>>

■「ラリー北海道2003」楢山哲弘さんの観戦レポートへ>>

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