SPECIAL REPORT 2001.10.04

「WRCニュージーランド」参戦記

2回目のWRCに挑戦!! 課題を残すも満喫しました!!

丹羽浩道(にわ ひろみち)選手【CMSC千葉】の参戦記

 ’98年に初チャレンジ以来、3年越しに念願かなってNewZealandラリー出場となった。車は乗り慣れてセッティングの目安のついたEvo6を選んだ。7月の雨期を避けて9月開催となったので時間的に余裕があると思っていたが、なんだかんだと忙しくなり8月初旬の船積みを終えるとアッという間に出発の日がやってきてしまった。

 9/16-いよいよ4日間のレッキが始まる。初日こそ半日だが、2日目以降はホテル6時スタートというなかなかハードなスケジュール、おまけに4日目の午前中にレッキを終えるなりシェイクダウンなのだ。レンタカー&ノーマルタイヤでダートを80km/h近くのスピードで走りながらノートを作るのは、かなり難しい。
 9/20-今日は午前中の車検と夕方からのプレスタートイベントのみ。ちょっとリラックスできる日だ。車検で小トラブルがあったが現地ヘルパーの助けもあって無事クリア。プレスタートイベントではアメリカでのテロ事件の犠牲者への黙祷が捧げられた。さあいよいよスタートだ。3年前とは大違いで、オークランドの街中のアオテア広場から大観衆の
見守るなかをスタート。さすが世界選手権というべきか、なんだか照れくさいぐらいだった。

 9/21-Leg1スタート。初っぱなのSS1から30km超えのロングSS。トップはAve100km/hをクリアする高速コースで終盤はやや抑えて走ってしまった。その後はペースノートに集中して着々とこなして、68台中34位(N4クラス10位)で1日目を終了。 9/22-Leg2。この日も1本目から59kmのロングSS。ここから順位upを狙って走るが、高速セクションの連続からきついコーナーへの進入で速度を落としきれずに右リアを低い土手にヒットしてしまった。

大したことではないと思っていたが、その後サービスに向かう途中ポリスに止められてしまう。なんと直してからでないと走らせてくれないとの事。慌ててアライメントの調整幅を利用し修正して、何とかOKとなった。サービスでトレーリングアームを交換するが直らず、その次のサービスでナックル交換(なんと12分で交換の早ワザ)で復旧。この日はこれで終わらず、交換してもらって張り切り過ぎたわけではないが、2日目ラスト前のSS15で派手なコースアウトし2分半くらいロスしてしまった。自ら忙しい1日にしてしまい、順位も37位(N4クラス12位)にダウン。
 9/23-Leg3。早くも最終日。昨日の反省からペースノートに集中して慎重に走る。ところがまたもラス前のSSで、高速からのジャンクション進入で減速しきれずに真っ直ぐいってしまう。幸い大したロスなく復帰。ラストSSは無難に走り、なんとか完走した。最終順位は34位(N4クラス10位)でゴールとなった。

 今回の反省点は、とにかくペースノートの作り方の悪さに尽きる。コースがかなり高速なため、ノートの情報が足りないと安全には攻められない。情報が足りないのに攻めるとリスクが増すばかりといった感じだった。特に高速セクションから低速セクションへ変化する際にノートに明記しておかないと、感覚で減速しただけでは速度を落とし切れていな
いのだ。それでも前回は絶対完走ペースで走ったのに比べると、自分なりに攻めて走ったのでそれなりには納得している。また前回は雨で味わえなかったアイアンロードも満喫できた。その分ホコリも満喫したが・・・
 みなさん知ってますか?外気導入で窓全閉だとホコリは入ってこないんですね。最終日まで知らなかった私の車の車内はホコリと時折降った雨の進入のお陰で未だかつてないほどドロドロになってしまいました。
 最後になりましたが、ご協賛いただきました横浜ゴム(株)、(有)坂東商会、ティーズ(株)、(株)キャロッセ、(株)ウィングスジャパン、(株)エンドレススポーツほかスポンサー各社ならびに足代自費で来てくれたラリーサービステンダーのサービス隊のみなさん、現地ヘルパーのみなさん、本当にありがとうございました。

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